令和7年5月1日(木曜日)に「熊野地域の筆製作技術」が広島県無形民俗文化財(民俗技術)に指定されました。

 地域的特色として、品質を維持しながら大量生産を可能とするため、多量の毛を効率よく混ぜ合わせる盆混ぜの技法が発達したほか、問屋制家内工業のもと、工程ごとに分業で生産する方式が確立され、生産効率の向上が図られたこと。家庭や地域で幅広く技術が伝承された点や、主要な生産者として女性も参加している点などがあげられています。

 昭和50年には、「熊野筆」が筆として全国で初めて経済産業省(当時の通商産業省)から伝統的工芸品の指定を受けており、現在、熊野筆伝統工芸士会が中心となり、後継者の育成や筆製作の実演などを通じて、伝統的な筆製作の技術を保存・継承するための取組を行っています。

  1. 種別 広島県無形民俗文化財(民俗技術)
  2. 名称 熊野地域の筆製作技術
  3. 伝承地 安芸郡熊野町
  4. 保存に当たる者 熊野筆伝統工芸士会
「安芸熊野町毛筆製造実況」という文字が入っており、着物姿の女性や子どもたちが毛筆を作っている姿を捉えたモノクロ写真
白い頭巾をかぶり着物を着た女性たちが器具を使って毛筆を作っている姿を捉えたモノクロ写真

関係者からのコメント

 「熊野地域の筆製作技術」が広島県無形民俗文化財に指定されたことについて、熊野筆伝統工芸士会と熊野筆事業協同組合からコメントをただきましたので、紹介します。

熊野筆伝統工芸士会 会長 實森 康宏さん

 熊野地域の筆製作技術が県の「無形民俗文化財」に指定されました。熊野筆伝統工芸士会がその保存団体として、技法・技術を受け継ぎ、向上させ、未来の熊野町へと伝承していく役割を担います。
 私達は日頃の筆製作に加え、筆司会での後継者育成や筆の里工房での実演・体験指導等に力を注ぎます。

黄色い半纏を着ている熊野筆伝統工芸士会会長の男性の写真

熊野筆事業協同組合 理事長 竹森 臣さん

 本年は「熊野筆」が国の伝統的工芸品指定から50年の節目、来年は「書道」のユネスコ無形文化遺産登録に期待がかかります。今般、県の「無形民俗文化財」指定を受けたことは望外の喜びです。
 今や熊野町はその技法を礎に筆類全てに亘る一大産地となりました。組合員一同さらに精進して参ります。

スーツを着て「熊野筆」と書かれた楯と共にうつる熊野筆事業協同組合理事長の男性の写真

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