新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行したとはいえ、コロナ禍の感染拡大防止対策により、さまざまな影響を受けた皆様に、自分でも取り組める健康づくりや介護予防に関する情報などを高齢者支援課と健康推進課からお届けします。
いきいきとした生活を送るために、ご活用ください。

第31回 認知症を知ろうの巻

コロナ禍以降、熊野町では、認知症に関する相談が増えています。
認知症の方が近所に住んでいると、迷惑だから施設に入れて欲しいといった残念な依頼も増えています。
認知症は、誰もがなる可能性のある症状です。地域から排除するのではなく、共に生きるためにできることを知り、やがて訪れる未来の自分のためにも、認知症を正しく理解し、認知症でも地域で生活できる社会を目指しましょう。

認知症は脳の病気が原因で起こる症状です。

認知症の原因となる代表的な脳の病気

  • 神経変性疾患:脳の細胞が少しづつ死んで萎縮する病気(アルツハイマー病、レビー小体型など)
  • 脳血管障害:脳の血管が詰まったり裂けたりする病気(脳梗塞、脳出血など)

認知症でおこる主な症状

  • 認知機能障害(たいていの認知症に見られる):脳の細胞が壊れることで直接起こる症状(治りにくい)
  • 行動・心理症状(個人によって異なる症状):心の状態や性格、環境等が影響して起こる症状(周囲の対応で改善する)

認知機能障害

記憶障害

物忘れをしてしまう高齢男性のイラスト
  • 覚えられない
  • すぐ忘れる
  • 思いだせない

出来事そのものを忘れてしまいます

見当識障害

困惑する高齢女性のイラスト
  • 今日は何日?(日時)
  • ここはどこ?(場所)
  • あなたは誰?(人)

見当識:基本的な状況を把握すること

理解・判断力の障害

困惑する高齢男性とATMのイラスト
  • 考えるスピードが遅くなる
  • ○○しながら…が難しい
  • いつもと違うことに対応できない
  • 目に見えない仕組みが理解できない

実行機能障害

たまねぎと包丁を持ったまま困惑している女性のイラスト

計画を立てて実行することが困難になる
例)メニューを決める→食材を準備する→食材を調理して仕上げる

その他(感情表現の変化等)

怒って騒ぎ立てる男性のイラスト

周囲の刺激や情報に対し、適切な理解ができない
例)場の空気が読めなくなる
テレビで『そんな馬鹿な』といった会話があった際に、『馬鹿』という言葉のみに反応し、自分に対して『馬鹿』と言われたと思い込み、突然怒り出す…など

行動・心理症状

周りの人の対応で、症状が悪化したり、改善したりします!

心理症状

不安やうつ
落ち込んでいる男性のイラスト
  • できないことが増え、自信がなくなる
  • 自信を失い、うつ状態になることも
幻覚・妄想
見えないものに怖がる女性のイラスト
  • 実在しないものが見えたり聞こえたりする
  • 実際にはありえないことをかたくなにあると思いこんでしまう
    (例:嫁に財布を取られた…など)

行動症状

いらいらと興奮
怒って騒ぎ立てる男性のイラスト

感情の抑制が難しくなり、少しのことで興奮する
(できない自分にいらだっていることもあります)

一人歩き
道に迷って周囲をウロウロする女性のイラスト

外出して迷子になったり、歩き回ったりする
(注意)周囲の人の見守りが大切です

あなたの対応で変わる! 行動・心理症状

普段の人間関係においても、良い対応を心がけましょう!

良い対応、悪い対応

良い対応(責めない、認める、思いやる)は、脳を活性化させ、悪い対応(責める、否定する、無関心)は、脳を衰退させる

まわりの人が心がけたいこと

認知症かどうかにかかわらず、人間関係をスムーズに行うには、お互いのちょっとした気遣いが必要です。
認知症の人は、『認知症』という名札を付けているわけではありませんので、普段の地域生活の中では、だれが認知症なのかは分かりません。『認知症の人』ではなく、『ひとりの人』として接することが大切です。

基本の考え方:本人の意思、自尊心を尊重する接し方を心がける!

対応の心得3つの『ない』
  • 驚かせない
  • 急がせない
  • 自尊心を傷つけない
仲間の男性2人のイラスト

認知症でも大丈夫。いつでも味方だよ!

財布がない
物忘れをしてしまう高齢男性のイラスト

財布がない。あんたが取った!と言われた場合
一緒に財布を探しましょう!
探している間に、気がまぎれることも…

段取りが分からない
たまねぎと包丁を持ったまま困惑している女性のイラスト

作業の段取りが分からない場合
作業を区切って伝えます。
例)玉ねぎの皮をむいてください。玉ねぎをせん切りにしてください。…など

いきなり怒り出した
怒って騒ぎ立てる男性のイラスト

意味もなく、突然怒り出した場合
一旦その場を離れます。 落ち着くのを待って対応します。

うつ状態
落ち込んでいる男性のイラスト

やる気をなくしていたり、元気がない場合
頑張りすぎる傾向にあるため、強要したり励まさないようにしましょう。

見えないものが見える
見えないものに怖がる女性のイラスト

見えないものが見えると言われた場合
見えることを否定しません。
何が見えているか話を聞きましょう。

一人歩き
道に迷って周囲をウロウロする女性のイラスト

あきらかに一人歩きで迷子になっていると思われる場合
目線を合わせて声をかけます。
必要なら警察に連絡を…(夏場の一人歩きは、命にかかわることがあるため、躊躇せず警察に連絡を)

認知症に関する相談は、熊野町地域包括支援センターへ 電話番号:820-5615

体にやさしいレシピ

さば缶そぼろ

写真
お皿に盛り付けられた調理後のさば缶そぼろの写真
材料(2人分)
  • さばの水煮缶…1缶(190グラム)
  • しょうが(チューブ)…3センチメートル(5グラム)
  • 酒…大さじ1
  • しょうゆ…小さじ1
  • 砂糖…小さじ1
  • みりん…小さじ1
  • ごま…小さじ1
作り方
  1. 鍋にさばの水煮、しょうが、酒、しょうゆ、砂糖を入れて火にかける(中火)
  2. 木べらでさばをほぐしながら煮詰める。
  3. 1.の水分がなくなってきたら、みりんを入れて照りを出し、ごまを入れてよく絡める。
    (注意)みりんを入れると焦げ付きやすいので注意する。
その他
  • エネルギー:273キロカロリー
  • たんぱく質:22.4グラム
  • 塩分:0.9グラム

(1人分あたり)

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この記事に関するお問い合わせ先

高齢者支援課
〒731-4292 広島県安芸郡
熊野町中溝一丁目1番1号
電話番号:082-820-5605
ファックス:082-854-8009
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